26年目のマウンテンハウス


マウンテンハウスとは

凍結乾燥食品メーカー、オレゴン・フリーズ・ドライ社が、NASAやアメリカ陸軍省研究開発本部と共同で開発した、長期備蓄食料で有名なブランド。発売当時,「宇宙食」ということで日本国内で新聞記事などで取り上げられた。フリーズドライのシチューなどをメインに,ジュースやクラッカーなどで構成される「美味しい非常食」は,それまでの「非常時に不味くてもとりあえず食べられる」というイメージの「乾パン」に比べてインパクトのあるものだった。保存期間が20℃以下において25年保存可能,というのも非常食としては魅力のある点だった。それまでは一年に一度チェック,交換が必要だったがほとんど放りっぱなしでよいことになる。

現在は



  • 非常食として
    当初目的の通り,よく備蓄されている。阪神大震災以降は自治体でも備蓄しているところがあるそうである。

  • キャンプ用食料として
    軽量で水さえ現地で調達できれば調理にも手間がかからないという点を生かしてよくアウトドア用品店で売られている。

  • インフルエンザ対策として

    厚生省ではインフルエンザの大流行(パンデミック)に備えて,家庭で食糧を備蓄するように,と呼びかけている。これは
    ・罹った人が出歩いてさらに広げないように
    ・食料流通が滞る可能性があるため
    という二つの理由からではないかと思う。家族4人で2週間分となると,
    4人×3食×14日=168食
    が必要である。これは結構な量となる。仮に,一日中家の中で寝ていて一日2食しか食べないとしても112食。
    これだけを常に用意しておくとなると,凍結乾燥の食料品やレトルト食品で対応するのが有効な方法だろう。
26年前(昭和55年=1980年)に購入した6缶入りマウンテンハウスがどのような状態かチェックしてみた(2006年11月末)。

      昭和55年購入のしるし

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